The First Solo Performance of The Method Machine
by THE METHOD MACHINE
The First Solo Performance of The Method Machine
December 05, 2004
SCAI THE BATHHOUSE
足立智美:方法音楽第8番c(音楽)
Tomomi Adachi : Method Music No.8 c
足立智美による右と左しか書かれていない楽譜を「読む」という行為によって演奏した。演奏者は自分の左右に置かれた楽譜を楽譜に従って左右に首を振りながら読むというだけで演奏を行った。
撮影:井村一巴
出演:亀井(班長、指揮)浅井、池田、滝本、鶴見、深澤、森下
三輪眞弘:無限旋律生成術(音楽)
Masahiro Miwa :The Art of Infinite Melodies
二組(天界群と地界群と呼ばれる)に分かれて向かい合った歌手たちが互いに相対する歌手の指で表された数値と自分の指の数値を演算しながら、旋律を生み出していく作品。天界群と地界群との二組は交代して旋律を歌い、天界群が歌う時は次第に音を高くし、地界群が歌う時には次第に音を低くしていく。歌はマタリ語によって発音される。演算を続ける限り無限に旋律を生み出すことが可能だが、今回は天界群、地界群ともに5回旋律を歌ったところで終了した。
![]() 撮影:井村一巴 |
![]() 撮影:のぐちひろし |
松井茂:純粋詩(詩)
Shigeru Matsui : Pure Poem
松井茂の純粋詩は今まで身体的な行為による朗読が行われてきた(例えば歩行による朗読など)。今回は身体的行為の根幹をなす「呼吸」による朗読を試み、純粋詩の、「一、二、三」という数字のみで表された詩を呼吸の深さに置き換えて朗読した。原作の詩において改行がなされている箇所で各朗読者が胸のイルミネーションを光らせることで改行を表した。
撮影:井村一巴
出演:滝本(班長)、浅井、杉山、深澤
三輪眞弘:またりさま(音楽)
Masahiro Miwa Matarisama
「またりさま」の仕組みやトレーニング方法をわかりやすく説明するため、トレーナーによる解説を交えながら演奏を行った。演奏者各人の「鈴、カスタネット」の状態を二色のイルミネーションの切り替えで表すことによって演奏者の正誤を確認しながら見てもらった。
![]() 撮影:井村一巴 |
![]() 撮影:李優子 |
トム・ジョンソン:Counting Duets(音楽)
Tom Johonson : Counting Duets
特定の法則に基づいて2人(2組)の演奏者が交互にただひたすら数を数えるだけであるCounting Duetsだが、今回は演奏者が数を数える時にイルミネーションを光らせ、結果2組の演奏者の胸のイルミネーションが声に合わせて交互に光った。
撮影:のぐちひろし
出演:鶴見(班長)、浅井、池田、亀井、さかい、篠田、杉山、滝本、深澤、マシ岡、森下、安野
(展示)
中ザワヒデキ:回路(美術作品)
Hideki Nakazawa : Circuit
正多面体をトポロジーによって平面に置き換え、それを電気回路で表現した作品。
この作品はこれまで作者である中ザワヒデキが自ら作っていた作品だが、今回は方法マシンがそれを製作した。
![]() 撮影:井村一巴 |
![]() 撮影:井村一巴 |
![]() 撮影:井村一巴 |
【関連企画】
マシンが街にやってくる!
公演当日の昼に谷中のSCAI THE BATHHOUSEから上野公園に向かって中ザワヒデキの『方法舞踊』をしながら歩いた(中ザワヒデキも参加)。
上野公園では三輪眞弘作品の『津田式』を実行。
![]() 撮影:井村一巴 |
![]() 撮影:井村一巴 |
![]() 撮影:井村一巴 |
第一回定期公演統括:マシ岡
ハード部(イルミネーション製作):さかいれいしう、森下雄介
ソフト部(ソフトウェア製作):池田拓実、森下雄介、安野太郎
ゲスト出演(無限旋律生成術):福永綾子
会場協力:SCAI THE BATHHOUSE(株式会社白石コンテンポラリーアート)
撮影協力:マトロン、井村一巴、李優子、のぐちひろし
協力:有限会社カワシマ・ラボ、劇団黒テント、すとれっち塾戸田公演店、武石藍
プログラム:鶴見幸代(編集)、福永綾子(デザイン)
発行:方法マシン