第7回合同練習
- 方法音楽第9番a&b
まずは、これまで通り、7人がピアノの前に立って練習(→第3回合同練習報告、または第6回合同練習報告を参照)。AからGまでの7つの音の線(7音階7声部)を認識できるよう、一つの音だけを繋げて弾いて確認していく(A=ラの線のみ、次にB=シの線のみというように)。<参考→オジリナル作品の頁>これだけならば、容易に何もみなくても演奏可能である。線を一線(1声部)ずつ加えて楽譜を見ずに演奏を試みるが(この場合、暗譜ではなく、アルゴリズムを認識しながらの合奏、もしくは演算といえる)、二線目になったところで、早くも挫折。1人で7声部を同時認識しながら演奏するのが本来の目的ではなかもしれないが、マシンとしてはいつしかできるように特訓を重ねたいと思う。次に、全く別の解釈を初めて試みる。作曲者によるオリジナル解釈は、1人がAからGの7音(ラシドレミファソの7音階)を担当するが、1人1音(1声部)だけを演奏してみた様子が上の写真である。これは3人、つまりラシドの3声部をそれぞれ演奏している風景である。一人一人がピアノのほとんど端から端まで使う為、相当上手く体を交わさないとならないが、線はよく聴こえるようになった。あと4人がこの上に重なるのは相当至難の業だが(一番上の人が物凄く大きいとか、胴や腕が超長いとか)、ピアノの上に乗ればできるかもしれないので(この日は試せず)、この解釈もいずれ実現したいと思う。
- 衣装合わせ
<演算するからだ展>に向けて、衣装を合わせてみる。写真は、チームワークと体のバランス感覚を養う為の、方法マシン公式ウォーミングアップである「セクター・ファイブ」である(初公開)。
- Counting Duets
第2,3,4,5楽章を集中的に練習。ワルツ音楽の第2楽章は、男女に分かれ、男子はReader:B(1拍目)、女子はReader:A(2,3拍目)を担当。軽やかなワルツになるようにグルーブ感を鍛える。第3楽章は、2グループに分かれ、1人1数字を担当し、点呼の2声対位法を実行する。第4楽章は、Reader:A,B1人ずつのデュエット。Reader:Aによる1,2,3と、Reader:Bによる拡大逆行型(3-2-1-)を実行。第5楽章は、第3楽章と同様2グループに分かれる。大きな数字を、いかに一拍のなかに収めて発音するかを追求する。この作品は、ひたすら数を数えることを目的としているが、楽章によって数える手順や合奏の関係が異なり、それによって日本語の数の発音法を変える必要がある。また、この作品は楽譜が存在しているが、暗譜、もしくは演算を実行できるように特訓を重ねていく。楽章によっては、アルゴリズムに例外的な処理部分もあるため、演算と暗譜の両方をすることになる。
- またりさま
衣装を合わせての練習。宮司(監視係)と奏者のやりとりを詰める。実際の儀式では行われていないが、見せ物として実演するための工夫・演出を考案。
- 純粋詩
9行9列の『純粋詩』を使い、5つの解釈による歩行を練習。1:一人一行を担当し、1人ずつ順番に9人が歩行。2:5人がカノンのように、一行ずつずれながら1人9行分を全て歩行。お互い見ながら、歩行のタイミングを合わせることで、なんともいえない調和が生まれる。3:9人によるラインダンス歩行。9行9列を一同に実行。4:9人が縦一列にならび、一人一行を左右に2往復カニ歩行。5:1行目1人1文字カーテンコール。
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