第5回合同練習

2004年8月22日(日)18:00-22:00 上目黒住区センター第1会議室

内容
またりさま
2bitまたりから特訓開始。前回の検討課題となっていた、開始前の精神統一法を考案。10月に方法マシンが出演する公演<演算するからだ展>に向けて、デハケ、精神統一、鈴とカスタネットをよりよく鳴らす練習に集中する。これまでは、2つのグループがシンクロすることを目標にして練習してきたが、8bit(8人またり)の1グループで、最高クオリティの『またりさま』を成し遂げることを決意。この日のレコードは、初期値「対称形姉」(01111111)で23周。またも1ループ(63周)の達成には至らなかったが、これからの特訓に賭ける。

ブーイング・ブラボー練習
『またりさま』の考案・作曲・任命者、方法マシンの名付け親の一人である、三輪眞弘氏の作品がノミネートされている音楽賞の為の、ブーイングとブラボーの練習である。ストラヴィンスキー&ニジンスキーの『春の祭典』初演の際に、ディアギレフが客席にさくらを入れて、ブーイングなど演奏妨害を故意行いスキャンダルを演出したという説がある、という話からはじまったのであった。なんとなく暖かい拍手でコンサートが終わるのを打破すべく、なにをやってもなんにもおこらない日本の現代音楽界のためにも、この賞も気がつけば権威的な場になっていて、いつも暖かい拍手があり(かつてブーイングがおこった回もあったが)、こんな場だからこそマシンが騒ぎたてようということになった。これはあくまでも、マシンが勝手に企画したことである。また、今年のこの賞がある一連のコンサートでは『春の祭典』が連日演奏されており、三輪氏のノミネート曲『村松ギヤ・エンジンによるボレロ』のCPUである「松村ギア」には偶然にも「春の祭典」と名付けられていることを追記しておこう。(写真は、応援の為の横断幕やパネルの図案)

※8月29日ブーイング・ブラボー本番。方法マシンとして初の本番となった。演奏後、ブラボーチームは、横断幕を掲げて「ブラボー」を絶叫。会場に点在するようにスタンバイしたブーイングチームは「ブー」を絶叫。ブラボー人員に対して、ブーが少なかった為騒ぎが起こる程の迫力に至らなかったのは反省点である。選考審議中、審査員の一人から「オリンピックではなく、ここは芸術の場であるので派手な応援はやめてほしい。応援によって審査に影響はない。」と、うっとうしい我々に対して注意した瞬間、客席一同から拍手が起こり対立が生まれたのは気持ちよい瞬間であった。


「金額」プリンター・デモンストレーション

初めての練習で、実践してみないことには全く手際の予想がつかない為、作家の中ザワヒデキ氏に指導してもらう。これは、1円から100円までの金額を、全ての硬貨の組み合わせで配置(出力)する作品である。例えば、10円を出力するときには、10円玉一枚、5円玉二枚、5円玉一枚1円玉5枚、1円玉10枚の組み合わせがある。人がプリンターのノズルやインクのボトルとなって、硬貨をストックし、出力する。いかに効率よくできるかがポイントである。写真はその様子の一部で、まず、山のようにある硬貨を(全部で約35万円分)、それぞれの種類にわけ、すばやく硬貨の数を手にとるために、それぞれ5枚や10枚ずつもっておき、並べる。確実に、効率良くできる役割分担は、A:ノズル2人(並べる人)、B:ノズルに硬貨を渡す係1人、C:1円・5円・10円を決められた数を用意する係それぞれ1人ずつ、D:硬貨の数を読み上げる係1人、E:CとDを管理する係1人、F:全体状況確認1人の計9人。これを基本に、マシンなりの出力法を考案するのが今後の課題である。


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