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メルマガ2008年12月特集号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎◎ 方法マシンからのおたより 08年12月号 「サーチエンジン特集号」 ◎◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「サーチエンジン」文化庁メディア芸術祭入選記念特集号を お送りいたします ○目次 ◎リーダーからのひとこと ◎三輪眞弘氏からのメッセージ ◎足立智美氏からのメッセージ ◎「第12回文化庁メディア芸術祭」開催情報 ※マシンHPにて記念バナーを公開中です! ぜひブログなどで飾ってください! http://method-machine.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎リーダーからのひとこと 方法マシンの文化庁メディア芸術祭入選を受けて、多 数のお祝いの言葉を頂き、ありがとうございました。 今回のメールマガジンでは、7月の本番当日に会場に 来てくれていた方の中で最も意見を聞いてみたい方法 マシンにとっても関わりのある、二人の作家に無理を 言ってメッセージを頂きました。 文化庁メディア芸術祭では、『サーチエンジン』のパ フォーマンスを、映像によるプレゼンテーションとし て展示したいと思ってます。 また、再演の機会も決まりつつあるので、次回のメル マガで詳細をお知らせします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎三輪眞弘氏からのメッセージ 方法マシンが生まれたのは、世界最高速の「またり さま」を聴いてみたいというぼくの個人的な夢が、そ の「理由」ではなく(!)、ひとつの「きっかけ」だっ た。その発足後まもなく「方法主義」が突然活動を終 え、そこからある意味で社会の中に投げ出されてしまっ たこの方法マシンを、ぼくは応援するでもなく、しな いでもなく「元・名付け親」として静観してきた。そ れでも、いつも「彼らは最近どうしてるだろう?」と 気になっているのだが、そこにこの「サーチエンジン」 というイベントをやるという話をきいた。方法マシン 主催の独自企画!、Google のデザインを模した怪し いチラシ、そして何より、あの大井浩明さんが「名誉 マシン」名義で演奏するということで、これは絶対に 見逃すわけにはいかなかった。 「ピアノコンサート」のプログラムは当日本番まで決 まっておらず、会場でネットから検索し(それをプリ ントアウトし)、そのままそこで弾いてみせる・・と いうイベントの趣旨やコンセプトは、イベントとして もよく考え抜かれ、音楽会における「選曲」という決 定的なプロセスを対象化して、ぼくら現代人の知識や 判断、そして音楽や表現について改めて考えさせるも のだったという意味で、方法マシンのねらいはとても 成功していたと思う。しかし、このイベントの趣旨を 綴ったプログラム・ノートには、一体なぜこのイベン トが成功し、エキサイティングなものであり得たのか について、ほとんど触れられていない。即ち、ピアニ ストという「人間」の存在のことである。 予想もつかない、その場でプリントアウトされた楽譜 をとにかくその場で弾く!「こんな難しい曲、初見で 弾けるわけない!」というものでもとにかく弾く!楽 譜の書き方を知らない人が作ったものらしく臨時記号 など記譜がめちゃくちゃな楽譜でも弾いてみせる!まっ たく知らない曲でも瞬時にその「楽想」を見極め、適 切なテンポで「音楽として」弾く!!・・・とにかく、 それらを「弾いてみせる」ピアニストの技能と音楽性 とすさまじい集中力に聴衆は圧倒されたのである。例 えばこの企画が、まったく同じコンセプトで、ネット 上に存在する無数のMIDIファイルを検索、ダウンロー ドし、自動演奏ピアノで演奏するものだったらどうだ ろう? 演奏会としてまったく別物になってしまうに もかかわらず、同じプログラム・ノートが使えたに違 いない。 そのように考えると、本来、十分に時間をかけ、準備 万端整えて演奏会に臨むべきはずのピアニスト(音楽 家)、つまり、そうした上での実力で「勝負」する礼 服姿の音楽家にいきなり「ハダカを見せろ」と要求す るようなこの企画は、ずいぶん過激なものだったと言っ てもおかしくないはずである。そして、ぼくに言わせ れば、過激と知りつつ敢えて「ハダカを見せる」べき なのはゲストではなく、他ならぬ「方法マシン」の役 割、存在理由ではなかったのか? もちろん、だから わざわざ「名誉マシン」という特別な称号(?)がピ アニストに与えられたのだろう。そして確かに、この コンサートにおけるピアニストの存在と比較したら、 その周りで決められた作業を機械的に続ける方法マシ ン・メンバー達の身体、存在感など単なる舞台道具程 度でしかなかったのだ。「一番肝心なところを他人に やらせてどうする!」という思い・・一体いつから方 法マシンは「コンセプト」らしきものを弄ぶ企画立案 集団になってしまったのだろう? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎足立智美氏からのメッセージ 方法マシンの『サーチエンジン』の面白さは的確な コンセプトのそのものより、パフォーマンス自体がコ ンセプトから予想されるものとは隔たっていたことに ある。 見知らぬ観客が料金を払って、ある場所に集 い、同じ方向をむいて、薄暗い会場の中で、黒い箱か らこぼれ出る調べに耳を傾ける。いってみれば近代の 持つ病的な喜び、芸術の主体的顕現と観客の匿名性の 対峙を、いわばその近代の果てといえる、しかしもは や主体を想像することすら限りなく難しい、検索エン ジンの下に置いて見ることの正統性とアイロニー。そ こにあったのはわれわれの生活の分裂を、意外なほど の歓喜と共に見せることだった。正統性に転んでもア イロニーだけに陥ってもその面白さはなかったことだ ろう。 インターネットで膨大な情報の中から音源を探し出し、 ヘッドフォンで周囲の情報を遮断して、音楽にひたる 後ろめたさを、もう一度コンサートという形式、公衆 の場に引き出して見せる残酷さ、楽しさ。方法マシン のコンセプトとは別に、統制されたコンサートに見え る破綻の美しさ。マシンになりきれないせっぱ詰まっ たピアニストの面白さは、余裕を持って機械の振りを する他のパフォーマー以上に、機械とは何かを浮かび 上がらせていたかもしれない。それは本当にピアニス トの「個性」を越えるものだったのだったかはともか く、このパフォーマンスには時代を切り取る適切な方 法と、時代に還元しきれない余剰がバランスをとって 存在していた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎「第12回文化庁メディア芸術祭」開催情報 会 期:2009年2月4日(水)ー2月15日(日) ※2月10日(火)は休館 10:00ー18:00(金は20:00まで) 会 場:国立新美術館(港区・六本木)東京都港区六本木7-22-2 入場料:無料 主 催:文化庁メディア芸術祭実行委員会 (文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会) 文化庁のHP:http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/recommend/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ 方法マシンからのおたより 2008年12月特集号 ◎ 発行:2008年12月28日 発行者:方法マシン メルマガの配信解除、新規登録、 バックナンバーの閲覧はこちらから http://method-machine.com/otayori/ メルマガに関するお問合せ otayori@method-machine.com 本誌は、他者への転送は自由ですが、改竄や盗用は禁止します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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