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メルマガ2006年10月号

◎◎◎方法マシンからのおたより 2006年10月10日号◎◎◎

◎目次◎

○公演report○『方法マシン vs teamSZK』〜アルゴリズミ
ック・パフォーマンスの諸相〜   by深澤友晴
○合宿report○20060917手順派合同合宿 by圜羽山圜
○写真○ 公演より、《チェンジリンギング》の様子  撮影:福原志保
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○公演report○『方法マシン vs teamSZK』〜アルゴリズミ
ック・パフォーマンスの諸相〜

8月20日、『方法マシン vs teamSZK』が、渋谷のアップリンク
ファクトリーで行われた。
 方法マシンが行ったのは、まず、《アフリカの石取り遊びの一種》。これは
一人で行う石取り遊びである。一人のプレイヤーが石に見立てた積み木を順に
置き、取りを繰り返す。今回の公演では、同時に三人が鍵盤ハーモニカを積み
木の多寡に応じて音の高低を変えて演奏した。次に行われたのは、《日本船舶
手旗信号法における手旗信号(和文手旗信号)》。足立智美による「せかんの
しゅ」のテキストを、一人が読み上げ、一人が手旗信号で行う。最後に行われ
たのは《チェンジリンギング》。イギリスではメジャーなハンドベル演奏法で
ある。決まったルールに従って変化するスコアを、4人の演奏者が2つずつ、
計8個のベルを使って演奏する。今回は途中で間違ってしまうアクシデントが
あって、残念ながら完奏することができなかった。続いてteamSZKの演
目に入る前に、休憩時間が取られ、方法マシンによるちょっとしたビデオ作品
が上映された。
 teamSZKが最初に演奏したのは、《4人のクロマティスト》。4人が
ピアニカで演奏するゲーム的音楽。続いて、《かな・ん》。2人のプレイヤー
が向かい合って、両手を胸の前に上げて、「かな・ん!」のかけ声とともにゲ
ーム開始。交互に声と指折りによって王と歩兵を動かし、相手の王を取ると勝
ち、になる。最後の演目は《じゃんバリン!》。4人の演奏者がじゃんけんの
ルールで3種類のリズムを刻み、タンバリンを鳴らす。
 方法マシンの作品がどれも決められたルールに沿って厳密に行われる作品だ
ったのに対し、teamSZKの作品はゲーム性があり、作曲者にも予測でき
ない展開を含んでいるところが対称的だった。最後はteamSZKと方法マ
シンとでスティーブ・ライヒの《クラッピング・ミュージック》を演奏し、公
演の幕を閉じた。
                           (文:深澤友晴)
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○合宿report○20060917手順派合同合宿

9月17日、三輪眞弘の呼びかけにより八ヶ岳の山荘にて手順派協会(仮)合
同合宿が行われた。
開催の目的は、主催・作曲家三輪眞弘氏による「手順派」芸術の確認であり、
複数の「アルゴリズミック・パフォーマンス集団」が集まって意見交換をする
機会であった。
参加者は方法マシン3名(鶴見・森下・圜羽山圜)、山梨大学現代音楽文化研
究会2名、高橋ジヤイ氏、そして主催三輪眞弘の計7名による一泊二日となっ
た。一日目はベランダでのバーベキューの後、各人の自己紹介と挨拶が行われ
た。夕方以降は各団体から資料が披露された。高橋ジヤイ氏より蛇居拳算DV
D、山梨大学現代音楽文化研究会より学園祭演奏会およびそのメイキングDV
D、方法マシンより各公演等DVD。その後は26時まで様々な議論が交わさ
れ、今後の方法マシンは如何にあるべきか? という問題も取り上げられてい
た。また、「手順派コンピレーションCDあるいはDVD」の制作が提案され
た。二日目は実際に幾つかのアルゴリズムが実演された。ウォームアップとし
て、7人による《またりさま》が実行され、《蛇居拳算》(直列処理/並列処
理)5人による《蛇居舞踊》と続いた。また、方法マシン公演における電子機
器、即ちmatari2005とイルミネーション仕様の実物が披露・説明さ
れ、最後はトム・ジョンソンの《Counting Duets》が方法マシ
ンの鶴見・森下によって演奏され、閉会した。
                           (文:圜羽山圜)
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○写真○ 公演より、《チェンジリンギング》の様子

                           (撮影:福原志保)
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◎方法マシンからのおたより 2006年10月10日号◎

発行:2006年10月10日
発行者:方法マシン http://method-machine.com/

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