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方法マシンによる【演算するからだ展】覚書き

The Computing Bodies ++++++Report!!!!
by THE METHOD MACHINE

第11回神奈川国際芸術フェスティバル コンテンポラリー・アーツ・シリーズ
dance today 12 演算するからだ展
監修:三輪眞弘
2004年10月16、17日 神奈川県民ホール小ホール
主催:神奈川芸術文化財団

方法マシンの起動以来の初参加公演。
作曲家であり方法マシンの名付け親の一人でもある三輪眞弘の監修のもと、方法芸術と方法芸術的な全8作品が、人間の肉体を通して舞台及びロビーにて実践された。(方法マシンが参加したのは6作品)。
また、全ての作品は、コンピューター・ソフトウェア、または、立体楽譜や人形でシミュレーションされ、公演中ロビーに展示された。方法マシン・ソフト部も、シミュレーション・ソフトウェア製作に参加した。

The 11th international Arts Festival in Kanagawa Contemporary Arts Series
dance today 12 The Computing Bodies
supervisor: Masahiro Miwa
October 16 & 17, 2004
Kanagawa Kenmin Hall Small Hall
organized by Kanagawa Arts Foundation

足立智美:方法音楽第9番a&b『線の消尽』(音楽)

7本の線が描かれた3次元の楽譜(7×7×7のグリッドが7つ並んだもの)を、7声部7音階7拍子7小節として、7人による7手ピアノで演奏。アンコールでは、会場に設置されたパイプオルガンで演奏。パイプオルガンは4音階しかないため楽譜は専用に書き換えたものを使用した。
Tomomi Adachi : Method Music No.9 a&b ''Line Exhaustion''


撮影:宮本朗     撮影:宮本朗

出演:方法マシン(池田、亀井、さかい、篠田、鶴見、森下、安野)

足立智美:方法音楽第8番c(音楽)
Tomomi Adachi : Method Music No.8 c

音楽を演奏する人間の身体を、右と左という最小原理に還元した作品シリーズの3作品目。楽譜は6の4乗による右左の組み合わせからできている。奏者は右を向くか左を向くかに集中して演奏した。

撮影:宮本朗

指揮:中ザワヒデキ(16日)、夏田昌和(17日)、出演:方法マシン(浅井、池田、亀井、滝本、深澤、森下)

トム・ジョンソン:Counting Duets(音楽)
Tom Johonson : Counting Duets

楽譜には数字だけが記譜され、一定の法則に基づき数字をひたすら数えることに徹する。本来は2人の演奏家のため作品だが、2声部のアンサンブルとして演奏した。

撮影:宮本朗     撮影:宮本朗

出演:方法マシン(浅井、池田、亀井、さかい、篠田、杉山、滝本、鶴見、深澤、マシ岡、森下、安野)

鈴木悦久:環・カルテット(音楽)
Yoshihisa Suzuki : Ring, Quartet

マリンバの鍵盤上をゲームの盤面とし、複数人がゲームの勝敗を競い合うことで、アンサンブルの新たな即興的空間を形成していく楽曲。

撮影:宮本朗

出演:鈴木悦久、蛯名優美、西川和佳奈、細川ひとみ

中ザワヒデキ:「金額」プリンター・デモンストレーション(美術)
Hideki Nakazawa : ''Money Amount'' Printer Demonstration

作品シリーズ『金額』は、硬貨によるドットで「色彩平面」としての絵画作品である。今回発表された 『「金額」プリンター・デモンストレーション』は作品『金額』を中ザワヒデキ自らが今回の展覧会のためにアレンジしたものであり、人間達がインクジェット・プリンターのノズルと化し、ある規則にしたがって大量の硬貨をテーブルや床に並べ、描いていくというものである。公演4日前から連日駆動し続け、その模様はインターネットでライブ中継された。(http://www.enenen.net/dancetoday12/)公演当日には方法マシンメンバーがロビーにおいて硬貨並べを実演し、『77706枚の硬貨から成る179246円』で終了した。

撮影:宮本朗     撮影:宮本朗     撮影:宮本朗

    MC:ヴァリンダ
出演:方法マシン(浅井、池田、亀井、さかい、篠田、杉山、滝本、鶴見、深澤、マシ岡、森下、安野)

松井茂:純粋詩(詩)
Shigeru Matsui : Pure Poem

書く行為と、書かれた意味が一致する「一」「二」「三」という漢数字、またはローマ数字によって制作された詩。語順は、規則的な順列組み換えによる。これを行為と数が一致する歩行として朗読した。

撮影:宮本朗     撮影:宮本朗     撮影:宮本朗

出演:方法マシン(浅井、亀井、さかい、篠田、杉山、滝本、鶴見、深澤、安野)

三輪眞弘:またりさま(音楽)
Masahiro Miwa Matarisama

三輪眞弘の逆シミュレーション音楽の代表的な作品である。鈴とカスタネットをルールに従って順番に鳴らしていく。邪気退散や子孫繁栄祈願の為の儀式であるため、間違うことは決して許されない。過ちを犯したものは罰せられるべきとし、厳しく正誤を監視する宮司という役をおいた。過酷で物々しい雰囲気の中、またりさまは時間の許す限り続けられた。

撮影:宮本朗     撮影:宮本朗     撮影:宮本朗

出演:方法マシン(浅井、池田、亀井(宮司)、さかい、杉山、滝本、鶴見、深澤、森下、安野(宮司))

安野太郎:ペペ・ビリンバン・ポイ野2(音楽)
Taro Yasuno : Pepe birinban poino 2

オルゴールのデモンストレーション。3人の演奏者がビット運指法を互いに論理演算をしながら、ソプラノリコーダーを演奏し続ける。指使いが音楽を構成している作品。

撮影:宮本朗

出演:らぶ75、うなじスト、なにぬねのりのりのりりんぼ、ぼちょう

(ロビー展示)
シミュレーション・ソフトウェア、立体楽譜、またりさま人形
simulation software, cubic score and doll

シミュレーション・ソフトウェア製作:
足立智美、鈴木悦久、方法マシン・ソフト部(池田拓実、安野太郎、森下雄介)、三輪眞弘、安野太郎

「方法音楽第9番a&b」立体楽譜製作:
足立智美、鈴木英生、福永綾子

「またりさま人形」製作:
三輪眞弘+小笠原則彰


撮影:宮本朗     撮影:宮本朗

撮影:宮本朗     撮影:宮本朗


監修アシスタント:松本祐一
舞台監督:鈴木英生(カノン工房)
照明:後藤奈美
映像・記録:遠藤豊(EnEnEn. OrG)
撮影:宮本朗(EnEnEn. OrG)
演奏協力:崎山裕子
制作進行:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)

財団邦人神奈川芸術文化財団
プロデューサー:佐藤まいみ
制作:鈴木収、宮村恵子、松尾洋介
アシスタント:脇さやか


【演算するからだ展】オフィシャルページ The Computing Bodies official site
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