第23回<東京の夏>音楽祭2007参加公演"手順派"合同祭 極東の架空の島の唄 in 三宅島



●公演日時:2007年7月14日(土)

●会場:東京都三宅島の野外等
●入場料金:無料

●出演: 西陽子(箜篌/三輪眞弘作品演奏)
方法マシン(作曲・演奏)
時間旅行楽団(作曲・演奏)
teamSZK(作曲・演奏)

総合ディレクター●三輪眞弘

〜島々で進化を遂げたアルゴリズム? 離島で体験する架空の民俗芸能〜

「本土から海で隔てられた太平洋の島々では独自の文化が形成されていった。しかしそこには信仰や芸能と向き合う離島の島々の共通する思考があった・・という夢をみた。」

自らの作曲を架空の民族芸能として発表することで知られる作曲家・三輪眞弘のコンセプトをもとに、関東・東海で活動するパフォーマンスグループと三輪眞弘が実際の島で「架空の島民」としての公演を行います。場所は三宅島の海岸、広場など島の人々が集まる中心的な野外施設。それぞれのグループは現在のレパートリーも含め、島の歴史や文化、産業などを意識した新作初演を含む公演を行います。観客は島巡りをしながら公演を順にみていく、というまったく新しい音楽コンサートのあり方を提示します。


制作進行:有限会社ナヤ・コレクティブ
協賛:<東京の夏>音楽祭
助成:財団法人朝日新聞文化財団
主催:"手順派"合同祭運営委員会
手順派ホームページ:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tejunha/

問い合わせ◎
ナヤ・コレクティブ
nayac@mc.point.ne.jp
tel&fax 03-3921-4309

カンパをしてくださった皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。

サポートをいただいた方には、今回公演の記録DVDを贈呈させていただきます。

三宅島

方法マシンからのおたより 08年2月号より
◎7月14日「"手順派"合同祭 極東の架空の島の唄 in 三宅島」

  三宅島各地での連続公演によるアルゴリズミックパフォーマン
 ス合同祭。その皮切りとして『またりさま』を実行。また仕様書
 改定に基づいてメンバーによる創作を行い『島算〈人見の交〉』
 『音楽映画第二番三宅島』を世界初演。他参加団体は
 TeamSZK/時間旅行楽団/西陽子。総合ディレクターは
 三輪眞弘。台風接近で外界から隔絶された中で敢行。

  『またりさま』は、三輪眞弘が作曲した逆シミュレーション音
 楽作品。台風の接近する早朝5:30、次第に強まる風雨を浴び
 ながら4公案(空・星合・対称形姉・双子兄)を作務衣を纏った
 8人により実行。手順派合同祭における第一演目であるこの演奏
 が、予定どおりの場所で開催された唯一の演目となった。御祭神
 社境内、本堂への階段にて演奏。

  『島算〈人見の交〉』は、方法マシンのための〈身体の移動と
 発声による〉作品。総合ディレクター三輪眞弘による企画(合同
 祭参加団体それぞれが解釈して演奏する「島算」という提案)を、
 羽山が翻案して作曲。平仮名逆五十音に従う〈発声〉と、方角に
 従う〈身体の移動/回転〉を規則的に行いつづける形式をとった。
 勤労福祉会館にて世界初演。

  『音楽映画第二番三宅島』は、方法マシンのための「音楽映画」
 作品。三宅島をぐるりと囲む都道を、方法マシンが三宅村営バス
 停留所ごとの区分で撮影し、安野太郎が映像を順序だてて作曲。
 〈映像を言語化する〉という「音楽映画」の方式を、繰り返し訓
 練を以て突き詰めた合唱で実現させた。合同祭最後の演目として、
 勤労福祉会館にて世界初演。

  合同祭翌日以降、三宅島に閉じ込められたパフォーマンス団体
 は、互いに演目を詳らかにし「第1回シンクロ『またりさま』合
 戦」や「野外蛇居拳拍子」を合同で実行、更には連夜の呑み会を
 通じて〈連絡網としての手順派〉を強く確認。予定より2晩延泊
 したのち、早朝、天候の回復を待ってトンボ帰り運航する連絡船
 に乗り込み、本土へ戻って解散。(文責:羽山)

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