方法マシン特別仕様「またりさま全公案連続演奏会」
(第21回<東京の夏>音楽祭2005関連公演)

日程■2005年7月31日(日)開場:13時30分 開演:14時30分 終演:14時10分 終演後アフタートーク
会場■門仲天井ホール
監修■三輪眞弘
演奏■方法マシン

アフタートーク出演■中沢新一、沼野雄司、三輪眞弘、鶴見幸代、足立智美(司会)

協賛■アサヒビール株式会社

主催■方法マシン

我々方法マシンは、過去2回の公演において、様々な方法芸術作品をバラエティに富んだ形でリアライズしてきた。『またりさま』は、「演算するからだ展」においては、その儀式性を強調する形で、「第1回定期公演」においては、観衆にその仕組みをわかりやすく伝えることを目的に、訓練の様子を見せる形でリアライズを行った。しかしそれらは、『またりさま』を”紹介する”という段階にとどまっていたかもしれない。

方法マシンとして、実質3回目の公演を行うにあたって、我々は、複数の方法芸術作品を取り上げず、『またりさま』のみを完全な形で”見せる”道を選んだ。それは、『またりさま』を高速で行うことが、方法マシン設立理由のひとつであったことからも分かるように、『またりさま』は、方法マシンの趣意書に最も即した作品であるからだ。『またりさま』の訓練を1日30分間行うことで、方法マシンがその性能を改善し維持する意味で、現時点最良の方策だと考えられた。同時に様々な方法芸術作品と戯れてきたことによって、方法マシンが娯楽へと向かっていくことに危機感を深めたからであったことも付言しておく。

そしてこの半年間、方法マシンは『またりさま』の訓練のみに集中し、その中で様々な練習方法をも編みだし、練習ソフトも進化させてきた。本公演では、方法マシン内部のオーディションを経て選出された精鋭メンバー8人が、完全なる『またりさま』を実現させる。本公演を完璧に実行することで、今後、他の方法芸術作品をリアライズする際にも還元されていくことになるだろう。

以上のような信念のもと、今回の公演を行うものである。

今一度くり返しておこう。『またりさま』は、方法マシンの真髄であり原点である。今回の公演を見ずして方法マシンを語ることはできない。

2005年7月




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